こうばの祭典２０２３Report Vol.２-テーエム-

“知ってもらう”から”使ってもらう”へ。”参加する”から”作る・学ぶ”へ。「燕三条工場の祭典 2023」

１０月２６日（木）～１０月２９日（日）の４日間で行われたこうばの祭典２０２３。
任意団体KOUBA運営による初の開催でしたが、今年も盛り上がっていました。
こうばの祭典中の、各工場の様子をレポートしてきました。

テーエム

鉄、ステンレスに黒染めの表面加工をしている企業です。
工場団地の中にありますが、入口がかなり広くオープンになっているので、一般の方でも入りやすくなっていました。
入口で、女性スタッフさんが出迎えてくれ、工場案内をしてくれました。
工場の従業員さんは若い方中心で、平均４０歳以下だそうです！

黒染めとは、鉄・鋼製品の防錆(錆止め)や、美観(見た目の美しさ)の向上や、光の反射を抑える為に表面に酸化皮膜を作り、品物を黒くします。
鉄の黒染めは品物自体に浸透させる為、品物本来の寸法はほとんど変わらないので、肉厚を変えたくない品物に最適だそうです。
商品を実際に手に取り、黒染めの加工過程が見学できます。

黒染め工程

また、全国的にも珍しく、また難しいとされているステンレスの黒染めもしているそうで、５０年以上培ってきた鉄の黒染め技術を応用させ、安定感を高めたステンレスの黒染め処理を実現することができたそうです。
ステンレスはもともと錆びにくい材質ですが、黒染めをすることで、黒くすることでデザイン性を高め、更に防錆力を高めると共に、光の反射を抑える反射防止効果もありますので、光学機器等の部品の処理にも適するそうです。
また、黒染めは酸化皮膜ですので、皮膜が剥がれ落ちることがなく、人体にも影響がありませんので口に含んでも安全なんだそうです。